「お局様」という失礼な言葉

女性は、勤続年数が長ければ長いほどお局様と称されやすくなります。よく聞くこの言葉ですが、決して良い意味で使われている訳ではありません。
あの「お局様」と言う呼称はセクハラにはならないのでしょうか。近年パワハラと言う言葉が世の中に出回っていますが、その逆も然り「お局様」と影で囁かれて嫌な思いをしている女性は少なくないはずです。長い年数を会社に尽力して、周りの後輩を引っ張っる貴重な存在なのに、勤続年数が長ければ長いほど疎まれるなんてあんまりです。

近年ゆとり世代の社会への進出によって、会社のあり方も変わって来ています。多くの企業でパワハラやセクハラ等に繋がる様な言動は厳しく制されるマニュアルが成り立っています。しかし、現状ではまだ暴言をはく上司や人間関係を乱しまわるモンスターのような人はたくさん存在します。そのため、うつ病やパニック傷害が深刻化する社会で生き残れる人とそうでない人と格差が広がっています。どんな言動が「指導」になってどんな対応が「パワハラ」になるのか受け方によっては人それぞれなので、完全に取り締まるのは難しい問題です。
確かにわたしも叱られたり怒鳴られたりするのは好きではありませんが、尊敬できる人の指導ならいくらでも受けたいと思います。結局人への対応の仕方と言うのはその人への抱く感情が好きか嫌いかどうかで決まります。しかしそれだけでは人間関係は成り立ちません。女性の仕事にしろどんな職種にしろ、背筋をぴんと伸ばさせてくれるような指導者は必要です。自分がどれほど周りで悪く言われようが嘲笑されようが、自分自信に誇りを持って居れば悪者になって後輩を厳しく指導する役回りになっても構わない。そんな「お局様」に私は敬意を感じます。